「なぜ猫は捕まえたものを見せにくるのか?」

猫派の方はもちろんご存知の行動だと思いますし、犬派の方でも1度はそんな話を聞いたことがあると思います。

 

この行動の本当の意味・・・考えたことありますか?

理由として「捕まえたよ!!すごいでしょ」という感じで狩りの成果を自慢しているとか、日頃の感謝の気持ちを込めてプレゼントしてくれているということはよく聞きますよね。

ですが、”猫が私たち人間のことを狩りが下手な仲間として見ている”というのがこの行動の本当の意味なのです。

通常猫は飼い主のことを母猫のように思い甘えたり頼ったりしますが、狩りに関しては立場が一変し狩りが下手な子猫として認識しているようなのです。そのため私たち人間に死んだ獲物や生殺しの獲物を捕まえ差し出し、食べ方やとどめの刺し方を教えてくれようとしているのです。

もし持ち帰ってきたものが生殺しではなく完全に息絶えたものであれば、生後6?7週齢の食べ方も知らない子猫だと思われている、つまりまず食べ方から教えようとしているのです。それが生殺しのものになれば捕まえてみなという感じで、次のステップに進んだということなのです。自然界ではさらにその次のステップとして実際に狩りの見学という段階があります。

 

ただ、たいていの方はこの行動に驚き猫を叱りますよね。

猫にしてみればせっかく狩りを教えてあげようと思ったら逆に怒られてしまえば「なんで?」という気持ちになってしますでしょう。

そのような場面では猫にお礼を言いいなくなったら不運にも犠牲になってしまった小動物たちを供養してあげてください。

 

                                                               細谷