2月6日更新分

今回は尿についてお話しします。

1月6日のブログで尿の病気を紹介しましたが、今回はそのつづきで、特に気を付けてほしいことやチェックの仕方をお話しします。

まず、重度の便秘の猫は尿結石を作りやすい、というお話しです。

尿の話なのに便?って思いますよね。

尿と便とは無関係に見えて実は関係があるのです。

 

なぜかというと、便が溜まり長時間排出されないと便と一緒に排出されるはずのアンモニアが排出されず、体内に再吸収されます。体は便で排出できないのなら尿で出そうと頑張ります。そうなると本来酸性である尿はアルカリ性の尿となり、結石を作りやすい環境となってしまうのです。

 

便秘だから必ず尿結石になるというわけではありませんが、便秘の子は普通の子より尿石症になる可能性が高くなるので、尿の出方にも普段から気を付けてみてください。

 

次に外見からの判断として大事になるのは、回数と色です。

これも1月6日のブログに書いてありますが、今回は確認の仕方をお話しします。

 

普段、自分の家の子の尿はどんな色をしているか見ていますか?色を見るといってもシートや砂の形状や色により、難しい場合もありますね。そこで、尿の色が気になった時の確認方法の例をいくつかあげるので参考にしてみてください。

<<わんちゃんの場合>>

お散歩中・・・

土・草・アスファルトでした時は、ティッシュに染み込ませるといいでしょう。

ペットシーツ・・・

色が付いているものが多いのでわかりずらい><。たまにひっくり返してみてください。裏はほとんどのものが白いはずです。

 

<<ねこちゃんの場合>>

猫砂・・・

これも色つきのものが多いですし、固まってしまう・・・。色を見たいときは極端に砂の量を減らしてみるといいでしょう。固まらずに容器に溜まるのでよくわかるはずです。

 

 

尿の色は薄くても濃くてもよくありません。薄い場合は腎臓の病気、濃い場合は肝臓の病気の場合もあります。エサやおやつによっても色の変化はありますので、日頃の自分の家の子の状態をよくみておくと、『いつもと違う』に早く気づいてあげられると思います。

 

看護師 古川