猫のケンカを見たことありますか?

 

ほんの今まで取っ組み合いをしていた2匹の猫がいきなりケンカをやめて離れていくと「今のはどっちが勝ったのだろう??」と思ってしまいます。

ですが、このどちらが勝ったのかわからないのが無益な争いはしないという猫の本能からくるケンカの方法なのです。

猫は基本的にケンカを避けようとする動物ですが目線が合うとケンカの合図になってしまいます。猫にとって目と目が合うという事は強い威嚇の意味があるからです。(知らない猫の目をじっと見てはいけないというのはこの理由からなのです。)

ケンカが始まるとまずは肢を伸ばし背を丸め、毛を逆立て、体を横向きにします。これは自分を大きく見せるためのポーズで「自分のほうが大きいんだぞ!!強いんだぞ!!!」とアピールします。

ここで相手が参ったといってあきらめてくれればそこでケンカは終了ですが、お互いケンカ好きだったり力具合が同じようであれば取っ組み合いのケンカに発展してしまいます。ですが体力がなくなるまで戦うようなことは決してありませんので、どちらかが負けを表明すればそこで終了です。

耳を後ろに倒してうずくまった姿勢を取り続けるのが負けのポーズです。勝敗が決まったらそのケンカに勝った猫が先にその場を悠然と立ち去り、負けてしまった猫が次に立ち去ります。負けた猫は勝った猫を気にしながら低い姿勢を取り続けます。

なので立ち去り方を比べることで勝ち負けを判断することができるでしょう。

                                                               細谷