パスツレラ

うさぎを飼っているみなさん、パスツレラって聞いたことありますか?

パスツレラというのは、パスツレラ菌の感染が原因でなります。実はこのパスツレラ菌、健康なうさぎでも持っている子はもっています。ですが、もっているすべてのうさぎが発病するのではなくて環境の変化や温度の変化などのストレスで発病します。

パスツレラの特徴は風邪みたいな初期症状から始まります。だから、スナッフルといって何回もくしゃみをしたり、鼻水を垂らしたり、咳をしている様子だったらパスツレラのおそれがあります。ですが、中には一旦症状がおさまり治ったかなと安心していると、またくしゃみをはじめたりということがありますので注意してください。症状が進むと粘り気のある黄色い鼻水をしてきます。そして、それをうさぎは前の肢でぬぐおうとするために、前の肢の毛はつやがなくなり色あせてしまいます。

パスツレラは他にも涙や目ヤニで目の周りがグシュグシュになったり、まぶたが腫れたり、結膜の充血といった結膜炎などの眼の症状も見られたりします。

お家ではうさぎを一匹で飼っていますか?パスツレラは飛び散った鼻水から感染し移ることがあるため、何匹か一緒に飼っている場合は健康なうさぎと別々にして飼ってください。そして、その時、食器や食べ物もその子とは別にして使ってください。

飼育するケージの管理も大切です。ケージの中が尿のにおいで臭くなっていたり、ほこりまみれの干草をおいて換気が悪いと呼吸器系の刺激となって二次感染につながります。換気をすることでパスツレラにならないための予防になります。

パスツレラは風邪の症状から始まってひどくなると食欲不振になったり、肺炎をおこして死んでしまうこともあります。

お家の子の様子がおかしいなと思ったら病院に連れてきてください!

トリマー伊勢