今回は“ヒゲ”のお話です。

犬や猫のヒゲは触毛とも呼ばれ、感覚を司る感覚器の一つです。

毛包(毛根のまわり)には毛の動きによる刺激に反応する神経も通っています。

 

例えば猫では、健康なヒゲは非常に感度の良いレーダーとしての働きを持っていて、接触したものや空気の動き、気圧の変化などの情報までわかるんだそうです。また、目の上と口の横のヒゲを広げた大きさが、自分の顔の毛を含めた輪郭より少し大きい程度になっていて、狭い通路などではヒゲかあたるかどうかで自分が通れるかの判断をしている、なんて話もあります。

バランスを取るのにも役立っているようで、ヒゲが損傷を受けると普段の行動が制限されてしまう、そのため、猫のヒゲは切ってはいけない、と言われています。

ですが、病院に来るコたちやスタッフのネコちゃんの話を聞くと、一概にそうとは限らないようです。

お家の方が切ってしまったコやストーブでチリチリになってしまったコ、多頭飼いのお家だと、猫同士で噛み切っちゃう、 なんてコたちもたくさんいますが、そういったヒゲのないコでも支障なく生活しています。

試しにヒゲを全て切ってみたけれど、何も変化はなかったという話も(・v・)

ただ、絶対に切ってはダメ!というわけではないにしろ、特に切る必要もありませんので、猫のヒゲは切らないほうがいいのかもしれません。

 

犬のヒゲは猫ほど敏感ではなく、感覚器としての役割はあまりありません。

ですので、切っても特に問題はなく、トリミングではカットしてしまうことが多いです。

これは顔をすっきり見せるためもありますし、口の周りが汚れにくいといった、衛生面でのメリットもあります。

切る切らないはお家の方の好みですが、柴などの和犬はヒゲがあったほうが“らしい”かもしれません。もちろん個人的な意見ですが(^_^;)

 

 

このように、犬と猫、同じヒゲでもちょっとした違いがあるんですね。

皆さんもいろいろ調べてみるとおもしろいですよ(^^♪

 

トリマー 和田