耳ダニ

最近、異常に耳の中が黒く汚れているということはありませんか?

例えば、頭を一生懸命振っていたりだとか、後ろ足で何度も耳を引っかいていたり 、壁や地面に耳をこすりつけたりという行動を見ていませんか?

痒がったり耳の皮膚が赤かったりアレルギーの可能性がありますが、耳の中から黒いカスみたいな汚れが出てきた場合、耳ダニがいるかもしれません。

耳ダニとは通称「耳疥癬」や「ミミヒゼンダニ」と呼ばれ、動物の耳の中だけに生息しています。成虫の大きさは、0.3から0.5mmほどで耳の分泌物や耳アカなどを食べて生涯、耳の中で生活します。耳ダニは、耳に卵を産み付けてどんどん増えていき、卵がふ化すると3週間ほどで成ダニとなります。

一度お家の子の耳を見てあげてください。汚れてはいませんか?

そのままにしておくと慢性の外耳炎になり、それが原因で中耳炎や内耳炎を起こしてしまうことことだってあります。そしてさらに耳を引っかきすぎて耳介の皮膚と皮膚の血管が破れて、血液が貯まってしまうような「耳血腫」になることもあります。

そんなことになる前に病院に連れてきてください。耳ダニの繁殖能力は、とても強くて飼育している一匹に耳ダニがいたら一緒に飼っている犬や猫にも次々と感染してしまいます。なので、一斉治療が必要です。

耳ダニの治療は、まず耳の汚れを取ってから薬をつけるのですが、その薬で成ダニは死滅します。だけど卵は死滅せずに生きています。なので、卵がふ化するのをまってから再度薬をつけます。

一度耳ダニの治療をしたから、いいというわけではなく耳ダニがいなくなるまでだいたい3、4回の治療を続ける必要があります。

 

トリマー 伊勢