前回に引き続き、今回は【マダニ】についてお話します。

 

【マダニとは・・・】

普通の家庭でよく聞く布団や畳の中にいる〈イエダニ〉とは違い、イヌやネコにつくダニは〈マダニ〉といい動物の血を吸います。

〈イエダニ〉の大きさは0.2˜0.4mm、マダニでは未吸血時でも2˜3mm。血を吸うと通常体重の100˜200倍まで大きくなります。

 

【マダニの生態】 

マダニは草むらなどで動物が来るのをひっそりと待っています。

なんとマダニは足の先にある〈ハラー器官〉という部分で動物の熱(体温)や振動、吐く息の二酸化炭素を感じとって近くにきたイヌやネコに飛びつきます。

鋭い爪を持っていて、飛びついた後離れないようにしがみつきます。

そして体の上を移動して顔や耳、腹部など皮膚の柔らかい所に行きます。

そこで血を吸うわけですが、マダニのくちばしは皮膚を突き刺すのにとても適した構造をしています。

吸血する時にくちばしを皮膚に刺し込み、その時にセメントのような接着物質を分泌し、くちばしが抜けないように固定します。

なので引っ張っても簡単には抜けず、本体が取れても頭だけが残ってしまいがちです。

 

【繁殖】

血を吸ったメスダニは地面に落ち約2000個の卵を産み、死んでしまいます。

卵は1˜2ヶ月でかえり、春から秋にかけて吸血と脱皮を繰り返し、また繁殖をします。

秋が終わる頃には小さい子ダニのまま越冬します。

 

寒くなってきてダニはいないかも…と思う頃は肉眼でもなかなか見つけにくい子ダニがついてしまっている事も多いです。

 

【マダニがついてしまうと…】

マダニがついて、吸血するだけ…ではなく、イヌやネコに大量に寄生した場合だと貧血を起こしたり、ダニを気にして掻いた時の傷やその傷によって感染を起こしてしまう事もあります。

マダニによって媒介される病気もあります。

 

暖かくなるとお散歩日和で楽しくなってきますが、マダニがつかないようにしてあげる事がお家の子を守る1番の予防法です!!!!

マダニがついてしまった時は無理矢理取らないでください!!

背中に月1回垂らすだけで予防できるお薬なので、お家でも簡単に出来ます。

難しければ病院でやりますので、お気軽に声をかけてください♥

 

トリマー 石田