とっても暑くなってきましたね。この時期はわんちゃん達にとってもつらい時期です><。

特に呼吸器に問題のある子には注意が必要です。

今回はその中でも“気管虚脱”という病気についてお話します。

 

 

 

上のレントゲンは空気を吸った瞬間に撮影したものです。

左のレントゲンより右のレントゲンの気管(空気を肺に送るくだ)がつぶれているのが分かりますね(++;)

気管がつぶれていることによって、興奮して呼吸が荒くなった時にゼェゼェと音のなる呼吸になってしまいます。ひどい子だと普段呼吸をする時でも常にゼェゼェという音がしたり、さらに興奮した時に急な酸欠で失神してしまうこともあります。

 

 

この病気はパグ・フレンチブルドッグ・シーズーなどの鼻先が短い子に多いです。

主に老化によって気管が弱く、もろくなって空気を吸い込んだ時につぶれてしまう病気です。そのため短鼻犬種ほどではありませんが、加齢によりチワワ・ポメラニアン・ヨーキーなどにも見られます。生まれつきの気管の強さにもよりますが、鳴き続ける事が多い、太り過ぎている等も症状を早める要因となっているようです。

 

そういう呼吸が苦しい子は

・郵便、宅配便、お客さんが来た際にワンワン!!と興奮してしまうとき。

・暑くて呼吸が荒くなったとき。

・ボール遊びなどの激しい運動をしたとき。

これらのように急いで呼吸をしようとした時、気管がつぶれてしまい苦しくなります。日常から気を付けていきましょう。

 

体重の管理もとても大切です。あまり太らせてしまうと、気管の周りの脂肪が増え、気管をつぶしてしまうからです。

常にゼェゼェと音のなる呼吸をしているひどい子は、シャンプーをしたりすることも危険な場合があります。大体の子はシャンプーを嫌がって暴れてしまい、呼吸が荒くなって危険なのです。

 

落ち着いて呼吸をしていれば、酸素を取り入れる事はできます。

本人が苦しくならないように環境を整えてあげましょう(*^^*)/

 

看護師 古川