今回は『東洋眼虫』についてお話します。

東洋眼虫・・・聞きなれない方のほうが多いと思いますが、名前のとおり眼に寄生する4.5?17mmの白い線虫です。

 

ショウジョウバエの一種で、動物の涙、目ヤニを吸う性質をもつメマトイという虫により媒介されます。メマトイは体長が3?4mmで目の周りにまとわりつく羽虫です。山林や川、畑にも多くいて全国的に広く分布しています。

 

メマトイがすでに東洋眼虫に感染している犬や猫の涙、目ヤニを吸うときにごく小さな幼虫も一緒にもっていきます。その幼虫をもったメマトイが別な犬や猫のまぶたに止まって涙を吸う瞬間に結膜や瞬膜に寄生します。(メマトイが直接卵を産みつけるものではないため以前紹介したウジとは別なものです。)そのため目の周りにハエがきても気にせずじっとしているおっとりな子達や目を開けたまま寝てしまうような子達がなりやすいようです。

幼虫のときはほとんど症状はありませんが、3?5週で成虫となり動き回るようになりはじめて目ヤニ、結膜炎、目の異物感などの症状がみらえます。私達も目に少しでもほこりやゴミが入ると気になりますよね?それが複数の虫が目の中を動いているのですかr、すごく気になると思います。そのため目をこすり角膜を傷つけてしまうことも・・・

 

感染していたとしても、虫自体は目の奥に入り込んでいることが多いのでちょっと見ただけでは発見しいくいと思います。

もし目の中で動く虫を見つけた場合や、目がずっとショボショボしているなどの症状があれば病院に連れてきてください。

ちなみに東洋眼虫は犬・猫だけでなく人にも寄生しますのでご注意を、、、、、

 

 

 

                                                      細谷