☆ネコの味覚☆のお話です

皆さん、こんにちは (^v^) 以前は、「犬の味覚」についてお話ししましたが、今回は「猫の味覚」についてお話します。

 

…カリッ、カリッと粒をかじる音って、ネコがご飯をおいしく食べているひとつの基準になりますよね。

ネコがおいしそうに食べている姿を見ながら、このカリカリ音を聞くと、なんだか幸せな気持ちになります(^◇^)

 

 

ところで、皆さんキャットフードって食べたことありますか?

ヒトが食べても、おいしいものもあれば、おいしくないものもあります。

味は、メーカーや商品によってもさまざまです。

ヒトにとっては好まれないような味のキャットフードを、ネコがおいしそうに食べるのは、不思議ですね。 …実は、ネコとヒトが同じものを食べたとしても、それぞれで感じる味覚は全く異なるのです。

 

ネコは、食物のおいしさを味覚よりはニオイで判断しています。

しかし、ネコも人間のように4つの基本の味「酸っぱい」、「苦い」、「塩辛い」、「甘い」に感受性があります。

ネコもイヌと同様、酸味と苦味は腐敗物や毒物とリンクさせているので、特に苦手です。

ネコがヒトと最も違うのは、「糖分の甘味」をあまり感じないというところです。

糖分は植物に多く含まれています。かつての主食であった獲物の生肉には、糖分はほとんど含まれていません。ネコは家畜化される前からずっと食肉ですから、糖分の甘味を感じるこは必要なかったのです。そのため、ネコの舌は甘味を感じる細胞が退化しています。

ただ、ネコも 「お肉・魚の味」は大好きです。

じゅわわーっとした肉汁や魚を煮込んだ濃厚なブイヤベースを舐めてみると、なんとなく甘く感じませんか?

お肉や魚の身は、タンパク質からできていて、そのタンパク質が煮込まれ、分解されるとアミノ酸(うま味)になります。

ヒトはそのアミノ酸のいくつかを甘く感じるのです。ネコも同じように、甘いアミノ酸を良く好みます。

ネコの味覚は、ヒトに比べるとあまり敏感ではありませんが、肉球と“ほおひげ”に主に存在する触角とヒトの2倍敏感な嗅覚を合わせて、食物の選択を行っています。

ネコの味覚はイヌと同様、まだ詳しく解明されていませんが、「嗜好性」を左右するのは「味」ではなく「ニオイ」による影響が大きいのです。

 

ネコにネコの、ヒトにはヒトのぴったりな食べ物があります。

これを少しでも参考にしていただいて、あなたのネコちゃんにあったお食事を選んであげてくださいね♪

 

トリマー 村井