みなさんはお家にいる子だったりテレビなどに出ている動物たちの行動をじっくり見たことはありますか?
誰が見ても分かるようなものから、よーーーーく見てないとわからないもの...
言葉を話せない分体を使って表現しているんですよ♪
今回は犬たちが言葉の変わりに使っている中の1つ、”カーミングシグナル”についてお話します。
”カーミングシグナル”とは、直訳すると「落ち着きをもたらす信号」と言い、人や他の犬から威嚇されることをさけるため、不安や恐怖などの不快な刺激に対する反応を和らげるためにとる行動です。
その行動はたくさんあるので、今回は数ある中から一部だけお話しします。
まず、犬が恐がっている時どんな行動をするか考えてみてください。
恐がっているときは主にフリーズ(固まる)、フリート(逃げる)、ファイト(戦う)、はぐらかす(意味のない行動)の4タイプあります。
例えば自分よりも大きな犬が急に近づいてきてニオイを嗅がれている!!
そんな時は急に自分の動きを止め、立ったままか座ったままの状態でフリーズしてしまう...
なんてことは犬同士の交流の中でよく見かけることだと思います。
この時に逃げてしまったり、戦うために口を出してしまう...なんて事もありますよね?
上の4タイプの他にも
【顔や体をそむける】
一瞬だけ横を向いてすぐに戻す場合もあれば、完全に向いたままもあります。一瞬だとなかなか気づかないかも知れません。
他の犬にうなられたり、急接近されたり、不安を抱かざるを得ない情況の時にします。
【ニオイを嗅ぐ】
地面や床に一瞬鼻をつけてすぐ顔をあげるといった素早いものである時と、長時間続く時があります。
ただ単にニオイを嗅いでいるだけの時もあるので、その場の情況も見なければなりません。
【尾を振る】
尻尾を振っている時は必ずしも犬が喜んでいるとは限りません。
怒っている、降参している、警戒をしている...など
尻尾の振り方については次回詳しくお話しします♪
【鼻を舐める】
舌をぺロっと出すのもカーミングシグナルの1つなんです!!
よく見ていないと気づかないほど速い時もあります。
これは人間には真似のできない行動ですよね。
【あくび】
あくびをするのは眠たい時だけではありません。
病院へ来た時や知らない人に抱っこされているというような時にします。
これは鼻を舐めるのとは逆に私たちでも出来る行動です。
不安な気持ちや何か怖いこと、ストレスを感じている時などお家の子に落ち着いてほしい時には、私たちがあくびをしてあげると本人も落ち着くそうですよ(^・ェ・)!!
普段見ている何気ない行動の1つ1つにもいろいろ意味があるんですね!!
病院はほとんどの子にって嫌な場所です。
病院にくるとたくさんのしぐさをするので、よく観察してみるのも楽しいと思いますよ♪
トリマー 石田