今回は、犬達の行動のひとつ、シャンプーの後、カーペットや床に体をぐりぐりこすりつける行動についてです。
我が家のシ―・ズー犬もそうですが、犬達の多くはシャンプーをした後、カーペットやフローリングの床にゴロゴロ転がって体をこすりつける不思議な行動をします。
「せっかくキレイにしたのに!」と、以前はなんとかやめさせようとした事もありました。
ところが、これは犬達なりの理由があるんです。ですから、決して怒ったりしないでくださいね!
……だって、シャンプーした後の犬達は、急いで自分のニオイを取り戻さなくちゃ…と一生懸命なのです。
よく知られているように、犬達は自分のニオイをとても大切にしています。ニオイは、犬達の自己主張の最大の武器でもあります。
だから、色んなところに体をこすりつけ、自分のニオイをつけて、自分の存在をアピールします。電信柱におしっこをするのもそうですね。マーキングです。
しかし、シャンプー後は、その犬の大事な自分のニオイがすっかり洗い流されて、フローラルや色々なフワフワしたのまで付いちゃってる!!!
飼い主である私達にとっては、サッパリしていいニオイがしているのは嬉しいでしょうけど、犬達にとっては大事な自分のニオイが消えてしまったわけですから、迷惑な話です。
もともと犬達はお風呂なんか入らないですし、シャンプーしてキレイにするのは、ほとんど飼い主である私達の都合のようなものです。
犬達が望んでいるわけじゃないですし、百歩譲ってサッパリするのはいいとしても、自分の大切なニオイまで消されてしまうのは困るわけです。
犬達にとっては、「あーあ… またシャンプーされちゃったよ……」なわけです。
だから、シャンプーが終わって真っ先に普段過ごしている部分のカーペットや床に残っている自分のニオイを体につけて、いつもの自分になろうとするのです。
……とはいえ、シャンプーをしなければ、犬種によってはかなり犬臭くなりますし、ある程度、被毛や皮膚を清潔な状態にしておかないと、皮膚病の原因にもなるのも心配ですか、シャンプーしないでいいというわけにもいきません。
シャンプーの後、わざわざ体を汚す犬達の不思議な行動にも、彼らなりのちゃんとした理由があることを頭の隅っこに置いて、許してあげてくださいね!!
今回は、犬達の不思議な行動のひとつ、 「シャンプーの後、カーペットや床に体をぐりぐりこすりつける理由」について、ご紹介してみました☆
トリマー 村井