猫はどうして高い所から落ちても平気なの?

なんて、疑問に思ったことはありませんか?

 

猫の耳の中には、私たち人間と同様、平衡感覚を司る「三半規管」とともに、リンパ液で満たされた「前庭」があります。

高い所から落ちたり飛び降りたりすると、そのリンパ液が刺激され、脳に三半規管の平衡状態が伝えられます。それと同時に、自分の頭の位置が、目から脳に伝えられます。

猫はこれらの情報から素早く頭の位置を元に戻し、上半身から下半身と向きを変えていき、最終的にはきちんと足から着地することができるんだそうです。

着地の際の衝撃は、丸く曲げた背中や柔軟な関節、四肢の筋肉が吸収して、内臓を衝撃から守るようになっています。

そのため、マンションのベランダなどから落ちてしまった場合、2,3階くらいまでなら、まず死んでしまうことはありません。

しかしその上、4階5階となると、かなり死亡率は高くなってしまいます。ですが不思議なことに、7階以下の高さから落下するよりも、7階以上の高さから落下した場合の方が、生存率が高い、という話もあるんだそうです。

これは、高層からの場合は空気抵抗が増し、また、着地態勢を整える余裕があるから、なんだとか。

海外では、ビルの34階から落下して、すり傷と足の軽いケガだけで済んだ猫ちゃんがいるんだそうです。すごい(◎o◎)!!

 

 

 

ですがそんな猫だって、失敗して怪我をしてしまうこともあります。いつもいつも上手く着地できるとは限りません。

特に、三半規管や目の機能が十分に発達していない子猫や肥満気味のコ、高齢のコ達は、無事に着地できる可能性が低くなります。

猫だから絶対に大丈夫!なんて過信しすぎず、落下には十分注意しましょう(>_<)

 

 

トリマー 和田